【66期生振り返り】會員No.2 石川 倫也

〜大学書道を振り返って〜


私は大学に入るまでは古典について深く学んだことがなかったため、ほとんど初心者からのスタートでした。

入会してはじめて書いた隷書にはまり、隷書の基本的な古典をを中心に学ぶようになりました。途中、篆書や篆刻にも触れ、いくつか作品を作りましたが、卒展ではやはり隷書の作品を飾りたいと思い、鄧石如の『隷書崔子玉座右銘』を製作しました。

古典を学び始めたばかりのころは古典作品ごとの特徴をうまくとらえることができず、そのもどかしさに苦労していたことを思い出します。段々と特徴がつかめるようになり、成長を実感できたことを覚えています。押し入れに入っている昔の作品を改めて眺めていると正直に言って稚拙な作品ばかりでこんなものを展覧会に出していたのかと恥ずかしくなりますが、それでも批評では肯定的なコメントや改善点などが多く、次の作品に向けてのモチベーションになっていました。

途中、コロナの影響もあって練習ができなかった時期もありましたが、全体を通して良い経験になったと感じています。大学卒業後も作品の製作を続けていきたいです。

…落款だけは最後まで上手く書けなかったのはなんでなんでしょうかね。


0コメント

  • 1000 / 1000